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歯周病治療

  • 自分の歯で食事の種類を問わずに噛むためには、最低でも20本の歯が必要です。
  • しかし現在でも、80歳になった頃には自分の歯が20本より少なく、入れ歯などで不自由に過ごす方が多くいます。
  • 検診による早期発見・早期治療が最も、将来にわたって自分の歯を残す・治療期間の短縮・治療費の低減に有効です。

何故、こんなに歯が減ってしまうのでしょうか?

歯周病治療 健康な歯と歯周病の歯対比 失う歯が多い65歳から70歳の間で、歯は平均10本以上も抜けてしまうことがわかっていますが、その殆どが歯周病によるものです。
歯周病は、治療せずに放置していると歯を支える組織や骨がなくなってしまい、やがて歯が抜け落ちる病気です。
また糖尿病を抱えていると、歯周病が、そして糖尿病までもが悪化してしまいます。妊娠中には低体重児の出産や早産を招いてしまう危険性もあります。
歯周病は歯だけではなく、体のさまざまに悪影響を与えるのです。

今、歯周病かもしれないと思った方は、次のセルフチェックシートを受けてみてください。

歯周病のセルフチェックシート

  • 朝起きたとき、口の中がネバネバする。
  • 口臭が気になる。
  • 硬いものが噛みにくい。
  • 歯みがきをすると出血することがある。
  • ときどき、歯ぐきが腫れる。
  • 歯ぐきが下がって、歯と歯の間にすきまができてきた。
  • 歯がグラグラする。

当てはまるものが複数ある場合は歯周病かもしれません。早めに歯科へいきましょう。

まず歯周病かどうか、どの程度の歯周病なのかを検査してから、進行度にあった治療をします。ここでは検査方法と治療方法をご紹介します。

歯周病の検査方法と治療方法

歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間に歯周ポケットというすき間ができます。この歯周ポケットが深くなるほど歯周病は悪化しているので、歯ぐきの入り口からすき間の底までの深さを測ることで重症度がわかります。この測定をプロービング検査といいます。

プロービング検査 プロービング検査はまず、目盛りのついたプローブ(針状の器材)を歯と歯の間に差し込みます。痛みはほとんどありません。
このとき、歯周病のない健康な歯ぐきなら1~2mm程度の深さしかありませんが、歯周病にかかると深さは3mm以上になり、重症になると10mmを超える場合もあります。

スケーリングルートプレーニング 歯ぐきが軽く腫れるなど歯周病が軽度のうちは、歯科で歯にこびりついた歯垢や歯石を除去し、場合によっては歯根面の掃除をすることで、歯ぐきの腫れが引き歯周ポケットも浅くなっていきます。歯石の除去をスケーリング、歯根面の掃除をルートプレーニングといいます。

軽度のうちはスケーリングとルートプレーニングで治療ができますが、歯周病が進行して歯周ポケットがさらに深くなり(約6mm)、それだけでは汚れを取りきれなくなると、歯ぐきを切り開いて除去する必要ができます。
歯ぐきを切り開いて歯垢や歯石を徹底的に取り除いたあと、歯ぐきを閉じます。

歯周病が重度まで悪化し、歯周ポケットが約10mm以上になると、歯を支える歯槽骨などの歯周組織がほとんど失われた状態になっています。歯もぐらぐらと揺れて抜けそうになります。
壊れた歯周組織を回復し、歯を残すために、再生療法という治療があります。

エムドゲイン法 再生療法にはエムドゲイン法とGTR法があり、どちらも歯ぐきを切り開いてから、エムドゲイン法なら歯槽骨のなくなったところに特殊なタンパク質のジェルを塗り、GTR法なら壊れた歯周組織を膜でおおって歯槽骨のできるスペースを確保し、歯槽骨の再生を促します。

歯周病を重症化するまで放っておくと、最悪の場合歯を抜かなければいけません。
普段から歯みがきを念入りにするなどして予防し、歯周病になったとしてもなるべく早期のうちに発見、治療できるよう、歯科で定期的な健診を受けましょう。